無双原理・易―「マクロビオティック」の原点
桜沢 如一
今日はひのちゃんと、谷中・根津・千駄木、通称「ヤネセン」で粋なデートしました。
今回は僕がプランを立てて案内することに。
まず昼食をいただきます。
自然食のお店の中を通り抜けた奥にあるレストランへ。
玄米食と化学調味料を一切使わない自然食の定食をいただきました。
玄米は消化するために良く噛まなければなりません。
今までは食べづらい、おいしくないと思っていましたが、
ここでいただいた玄米は噛むことが苦にならない、
むしろ噛めば噛むほど甘みと香ばしい香りが鼻腔を突き抜け、
やみつきのおいしさでした。
インテリ風の外人さんや、若いカップルもいてなかなか落ち着いた雰囲気。
それもそのはず店員も客もみな属性はおだやかで平和を愛する「草食動物」なのでした。我々も負けじと「反芻」ならぬ「スローフード」を実践して周囲に溶け込むようにつとめました。
腹ごなしに散歩します。
歩いて気付いたことは、根津界隈にはお寺が密集しているということです。
荘厳な造りもあれば民家風もあり、たわわにみかんが実る寺もあり、飽きることがありません。
猫好きなひのちゃんのために猫の小物を揃えるというお店に向かいました。
途中迷いながらもやっとたどり着きました。
とホッとするのもつかの間、店に人の気配がありません。
よく見ると2月いっぱい休業とな。
猫も顔負けのツンデレ経営ですな。
そろそろ小腹が減ってきます。
レトロな雰囲気がたまらない「古本喫茶」へ。
店構えもそうですが、なによりマスターが「古き良き昭和」
丸メガネに実直そうな面立ち。こだわりが随所に感じられます。
じっくりとコーヒを淹れてくれます。
オーガニックなデザートを添えてしばしまったり。
レトロな昭和にタイムスリップして時間を忘れてしまいました。
稽古の時間が迫ります。活気あふれる下町の商店街めぐりという
後半戦が残っていましたが、ここで引き返すことに。
楽しみは次回にとっておくということで。
今回は総じて心と身体にやさしい散策となりました。
この街には現代社会が失いつつある「風情」「情緒」があります。
「文化」などと難しい言葉を使うまでもなく、
それは心と身体に必要不可欠な栄養なのだと感じました。